「オリジナルADLibシステム」を使用
株式会社カイオム・バイオサイエンスは、複数のインフルエンザウイルス抗原に対する抗体作製プロジェクトを実施し、抗体の作製に成功したと発表した。
今回の本抗体作製プロジェクトでは、同社の「オリジナルADLibシステム」が用いられた。今回の成果により、同システムの短期間における抗体作製能力も示されたと同社は考えている。
短期間での抗体作製能力が示された
「オリジナルADLibシステム」は、DT40細胞の持つ抗体遺伝子の組換えを活性化することにより、抗体タンパクの多様性を増大させ、特定の抗原を固定した磁気ビーズで特異的抗体を産生する細胞をつり上げるシステム。理化学研究所において開発された技術であり、同社はその独占的な実施権を保有している。
抗体作製プロジェクトを継続して実施
今回の本抗体作製プロジェクトにおいて同システムは、弱毒型と強毒型インフルエンザの部分タンパク抗原それぞれに対し反応性を示す抗体作製を、短期間で実現した。この手法により、ウイルスに対して薬効を持つ抗体を短期間で取得する可能性が開けたと、同社は考えている。
同社は「ADLibシステム」による抗体作製プロジェクトを継続して実施し、抗体作製の知見を取り込む形で「完全ヒトADLibシステム」の付加価値もさらに向上させる予定。

インフルエンザウイルスに対する抗体作製に関するお知らせ - 株式会社カイオム・バイオサイエンス
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