エーザイの新薬「レンバチニブ」が米国FDAへ
エーザイ株式会社の子会社であるエーザイインクは、新規抗がん剤「レンバチニブメシル酸塩」(一般名は、レンバチニブ)を、進行してしまった甲状腺がんにも対応できる新薬として、米国食品医薬品局(FDA)へ申請資料を提出し、受理されたことを発表。同時に、優先審査品目に指定された。
エーザイは、世界各地にある研究、生産、販売拠点を通じて、患者に貢献している。
甲状腺がんに対するレンバニチブの特性
レンバニチブは、甲状腺がん治療の新薬として、治療中の患者から大きな期待が集まる。
乳頭がんなど、女性に多く見られる甲状腺がんは、手術や放射性ヨウ素治療法で治療が可能だが、進行してしまった甲状腺がんの治療には、治療法が限られてしまっている。今回のレンバニチブの承認がおりれば、進行した甲状腺がんの治療で新しい選択肢の一つとして期待される。
優先審査指定を受けて来春には承認予定
FDAの優先審査指定は、重い疾患の治療や予防、診断で、著しい改善が期待できる新規薬剤に対して、新薬承認審査を優先的に受けることができる。承認審査を受けるまでに長く時間がかかるが、優先審査指定を受けたことで、優先的な審査が行われる。
今回のレンバニチブの優先審査指定を受けたことで、審査は、2015年4月14日には、審査が終了する。

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/