新薬発見・開発を通じて新しい治療法を探求
米国研究製薬工業協会(PhRMA)は、「開発中のがん関連医薬品」に関する最新レポートを発表した。
PhRMAは、米国の要な研究開発志向型製薬企業とバイオテクノロジー企業を代表する団体。加盟企業は、新薬の発見・開発を通じて新しい治療法を探求している。
官民のパートナーシップに焦点
米国がん協会によると、米国においてがんは死因の第2位となっているという。がん患者は死亡者全体の約4分の1を占め、2014年だけでも160万人以上の米国人が新たにがんと診断される見込まれている。さらに、このうち60万人近くが年内にがんによって死亡すると予測されている。
こういった状況を受け、PhRMAによる今回のレポートは、バイオ医薬品研究企業と大学病院・政府・非営利団体の連携に焦点を当てている。がん治療のさらなる進化を実現させるためには、このような官民のパートナーシップが重要であるからだ。
重複投与の危険性も低減
PhRMAは、官民のパートナーシップが多様性に富んだ思考および経験の積極的な治療への活用を促し、重複投与の危険性も低減できるとする。また、バイオ医薬品研究企業は現行の標準治療に比べてさらに効果的に多様な種類のがんを治療するための方法の探求を行っているとする。
レポート全文は、PhRMAのサイトで(英文のみ)。

「Medicines in Development for Cancer(開発中のがん関連医薬品)」(英文のみ)
http://www.phrma.org/sites/default/files/pdf/米国バイオ医薬品企業 がん関連の治療と予防のためにおよそ800種類の医薬品とワクチンを開発中 - 米国研究製薬工業協会
http://www.phrma-jp.org/archives/pdf/141015