喘息増悪率において統計的に有意な減少を示す
2014年10月9日、アストラゼネカは重症、コントロール不良かつ炎症性白血球のひとつである好酸球レベルの高い喘息患者を対象としたbenralizumabの肯定的な第2b相試験結果が、ランセット誌(The Lancet Respiratory Medicine)に掲載されたことを発表した。
同試験はbenralizumab投与群とプラセボ投与群を1年以上にわたって検証したものだ。その結果、前者は喘息増悪率において統計的に有意な減少を示し、主要評価項目を達成した。
さらに副次的評価項目である肺機能およびAsthma Control Questionnaire (ACQ-6) で測定される喘息コントロールの改善も達成した。
(画像はプレスリリースより)
開発中の新規モノクローナル抗体benralizumab
benralizumabは協和発酵キリンが創製した開発中の新規モノクローナル抗体で、現在は重症、コントロール不良の喘息およびCOPDを適応とした第3相開発段階にある。
インターロイキン-5 受容体のαサブユニットに直接作用して、炎症性呼吸器疾患の主な標的細胞である好酸球を枯渇させる働きがあるため、新たな治療薬としての可能性が期待されている。

アストラゼネカ プレスリリース
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