東洋紡がA群溶連菌抗原を正確に短時間で判定可能な試薬キットを販売開始
東洋紡株式会社はA群溶連菌抗原を全自動で正確かつ短時間に判定することができる試薬キットを新たに販売したことを2014年10月9日に発表しました。
(画像はプレスリリースより)
今回の試薬キット開発の背景とその特徴とは
A群溶連菌(A群ベータ溶血性連鎖球菌)は扁桃炎や咽頭炎といった化膿性の疾患を引き起こす原因菌。このA型溶連菌による感染症はとりわけ子供に多い特徴があります。そして、この感染症にかかった際に適切に診断や抗菌薬の治療を行わない場合、合併症としてリウマチ熱などを引き起こすリスクも。
A型溶連菌抗原の検出には、一般的にインフルエンザの検査などで使用される「イムノクロマト法」を利用した試薬が多く用いられますが、前処理が必要なこともあって医療従事者の負担が指摘されていました。
今回開発された試薬キットでは、煩雑な前処理から結果の報告までを全自動で行うことが可能になりました。滅菌麺棒で採取した検体を分析装置本体にいれれば、およそ6分後に判定が出ます。正確性にも万全の注意が払われており、A群溶連菌抗原以外の呼吸器感染起因ウイルスや細菌を分析装置にいれても、誤って陽性と判定されることはありません。

東洋紡 ニュースリリース
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